原付二種免許取得を検討している皆さんへ、心強い情報をお届けします。
免許取得には、費用に関する疑問や不安がついてまわることもありますよね?
そこで、この記事では「原付二種 免許の取り方や費用」について徹底的に解説します。
初めての免許取得は、知識と計画が重要です。
原付二種免許の基本やメリット、そして取得にかかる費用の内訳から、全てを網羅的にご紹介します。
免許取得後にかかる費用や注意点についても見逃しません。
安心してスタートできるよう、教習所選びのポイントも解説。
さらに、読者からの疑問にもお答えし、充実の情報で準備をサポートします。自由な移動手段を手に入れるために、ぜひこの記事をご活用ください。
原付二種免許の充実した情報が、皆さんの安心と自信につながることでしょう。免許取得の第一歩を踏み出す勇気を、ここから共に応援いたします!
この記事で分かること
- 原付二種とは125cc
- 原付二種免許の取り方は主に2つ
- 追加費用と隠れたコストへの注意
- 合宿免許のメリット
- 原付2種の魅力と取得ポイント

原付二種とは主に125cc?

原付二種とは、エンジンの排気量が50ccを超え125cc以下のバイク、または電動バイクで、モーターの定格出力が0.6kWを超え1.0kW以下のものを指します。
この免許は、MT(マニュアル)方式とAT(オートマチック)方式の2つのタイプのバイクに分かれており、運転者が変速操作を行うMT方式と、自動で変速するAT方式が選択できます。
エンジンの排気量の違います

原付は、そのエンジン排気量やモーターの定格出力に基づいて2つのカテゴリに分けられます。
法律上、道路運送車両法によれば、エンジン排気量が50cc以下またはモーター出力が0.6kW以下の電動バイクを「第一種原動機付自転車(原付一種)」として規定し、一方で125cc以下のバイクまたは1.0kW以下の電動バイクを「第二種原動機付自転車(原付二種)」として定めています。
更に、排気量や定格出力はナンバープレートの色によっても識別されます。
具体的には、50cc以下の原付一種は白のナンバープレート、90cc以下の原付二種は黄色のナンバープレート、そして125cc以下の原付二種はピンクのナンバープレートが装着されることになります。
車両区分 | 排気量 | モーター定格出力 | ナンバー色 |
原付一種 | 〜50cc | 〜0.6kW | 白 |
原付二種 | 〜90cc | 〜0.8kW | 黄 |
〜125cc | 〜1.0kW | ピンク |
原付一種と原付二種の違いは法定速度

原付一種と原付二種の最も大きな差異は、先述の通りエンジン排気量にあり、これによって法定速度も変動します。
具体的には、原付一種は速度を30km/hに制限されている一方、原付二種は法的に許容される速度を60km/hに引き上げています
これに合わせて、フレーム、ブレーキ、サスペンションなども強化されている傾向にあります。
そのため、原付二種では二人乗りが認められており、同時に、二段階右折義務も免除されています。
また、原付一種の通行が制限される道路であっても、原付二種ならば走行可能です。
ただし、高速道路や自動車専用道路に関しては、どちらの免許も通行が許可されていません。

どっちも高速道路は走行できないよ
免許区分 | 排気量 ()内は電動バイク | 法定速度 | 高速道路 | 二人乗り | 二段階右折 | 車体前後の白マーキング |
原動機付き自転車(原付一種) | 〜50cc(〜0.6kW) | 30km/h | ✕ | ✕ | 必要 | なし |
小型限定普通車二輪車(原付二種) | 〜125cc(〜1.0kW) | 60km/h | ✕ | ◯ | 不要 | あり |
上の図を見る限り、原付二種は二人乗りは許可されています。
原付二種のメリットは、ほぼ維持費が原付一種と変わらない

原付二種は、原付一種と普通二輪車の中間的な特性を備えたバイクです。
ほぼ同じサイズのため取り回しも楽で、かつ車両価格や維持費が手ごろなのが特徴です。
一般道においては、普通二輪車や自動車と同等の条件で走行することができます。軽自動車税が発生しますが、排気量90ccまでは原付一種と同額であり、125cc以下でも年間、微量な上昇額で済むことが多いです。
原付二種は、原付一種と同様の経済性と使いやすさを兼ね備えつつ、普通二輪車のように道路を走行できる利便性があります。
高速道路の利用はできませんが、軽快な車体は操作しやすく、狭い都市部での移動に非常に便利な乗り物と言えるでしょう。
原付二種は小型限定普通二輪免許が必要

原付二種は原動機付自転車に分類される一方で、普通の原付免許では運転することができません。
同様に、普通自動車免許に付帯する原付免許も原付二種の運転には該当しません。
原付二種を運転するには、「小型限定普通二輪免許」を取得するか、それを上回る「普通自動二輪免許」や「大型二輪免許」を取得する必要があります。
ATバイクのようなクラッチ操作が不要なスクーターに特化した免許としては、AT小型限定の小型限定普通二輪車免許や普通自動二輪免許なども用意されています。これらの免許を取得することで、原付二種を合法的に運転することが可能になります。
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小型限定普通二輪免許(原付二種免許)の取り方は2つ

小型限定普通二輪免許を取得するには、その方法によって方法が異なります。
受験資格が得られる年齢は16歳以上です。
すでに普通自動車免許を取得している場合は、学科試験が免除となります。
具体的には、以下の2つの取得方法がありますので、それぞれを詳しく見てみましょう。
自動車教習所を卒業して免許を取得する方法
教習所を利用する場合、まず学科教習と技能教習を受け、それを修了後、卒業検定を合格することが必要です。
その後、運転免許試験場で適性検査と学科試験を受験し、合格することで、運転免許証が交付される流れとなります。
自動車教習所で実施される小型限定普通二輪免許の取得カリキュラムは、学科教習26時間と技能教習12時間です。
ただし、すでに普通自動車免許を保有している場合は、学科教習が1時間、技能教習が10時間に短縮されます。この短縮された教習時間に応じて、教習料も割引されます。
教習所での教習時間
普通自動車免許の有無と種類 | 学科教習時間 | 技能教習時間 | |
---|---|---|---|
普通自動車免許 なしの場合 | 小型限定普通二輪免許 | 26時間 | 12時間 |
AT小型限定普通二輪免許 | 26時間 | 9時間 | |
普通自動車免許 ありの場合 | 小型限定普通二輪免許 | 1時間 | 10時間 |
AT小型限定普通二輪免許 | 1時間 | 8時間 |
なお、2018年の道路交通法施行規則の改正により、普通自動車免許などを所持している場合は、AT車限定の小型限定普通二輪免許の教習が、最短2日間で修了可能になりました。

AT車限定なら最短2日で取得が可能!!
学科教習では、道路交通法に関する講義を受ける機会が設けられます。
一方、技能教習では、一本橋や蛇行走行、急加速や急減速といった練習を通じて、実際の運転技術を養成していきます。
これらのカリキュラムを終えると、最後に卒業試験が行われ、合格すれば、試験場での技能試験が免除される特典が得られます。
免許取得までの流れ
【普通自動車免許保持(例)】
技能、学科講習(教習所)
⇩
卒業検定(教習所)
⇩
適正検査(免許センター)
⇩
免許交付
【自動車免許等保持無し】
技能、学科講習(教習所)
⇩
卒業検定(教習所)
⇩
適正検査(免許センター)
⇩
学科試験(免許センター)
⇩
免許交付
試験場で一発試験を受験する場合
試験場での受験を選ぶ場合、免許試験場で直接試験を受けて合格すれば、その日のうちに免許を取得することが可能です。
ただし、試験の受験は平日のみ行われ、試験場によってはあらかじめ試験日時が予め設定されている場合もあります。
学科試験では、適切な交通ルールや道路マナーに関する問題が出題されます。
この試験では、合計95問の問題があり、そのうち90%以上の正答率を達成すれば合格となります。
(普通自動車免許所持の場合は免除)
技能試験では、クランクやS字カーブ、一本橋などの複数のコースを走行しながら実技が評価されます。
採点は100点から始まり、各課題での減点方式によってスコアが算出されます。最終的な評価は、合計点数が70点以上であれば合格とされます。
免許取得までの流れ
【普通自動車免許保持(例)】
適正検査(免許センター)
⇩
技能試験(免許センター)
⇩
講習(免許センター)
⇩
免許交付
【自動車免許等保持無し】
適正検査(免許センター)
⇩
学科試験(免許センター)
⇩
技能試験(免許センター)
⇩
講習(免許センター)
⇩
免許交付
原付二種免許の費用について詳しく解説

小型限定普通二輪免許の取得にかかる費用は、取得方法によって異なります。
まず、免許を取得する方法は以下の2つです。
- 試験場で直接試験を受けて免許を取得する方法(一発試験)
- 自動車教習所を卒業して免許を取得する方法
それぞれの方法における費用を詳しく見ていきましょう。
試験場での一発試験は22300円
「一発試験」とは、教習所に通うことなく、直接試験場で試験を受けて免許を取得する方法です。
一発試験での受験費用
試験手数料 | 2,600円 |
試験車使用料 | 1,450円 |
合計 | 4,050円 |
試験に合格した場合はさらに、18250円追加で必要になります。
具体的な内容は下記のとおりです
合格時にかかる費用
免許交付手数料 | 2,050円 |
取得時講習 | 12,000円 |
応急救護講習 | 4,200円 |
合計 | 18,250円 |
試験を受かった場合は、合計で22,300円が必要です。
また、試験を受けるたびに受験料4,050円が必要となるため、合格までのトータルコストを抑えるためには、一発合格を目指すことが重要です。ちなみに、費用はどの地域でも一律です。

試験に落ちた分だけ4050円は追加で掛かります
教習所は大体最安値8万円くらい
原付二種免許を含め、教習所に支払う費用は、選ぶ教習所や既に保有する免許によって異なるため、一般的な金額を一概に述べることはできません。
さらに、原付二種免許の場合は、MT(マニュアル)方式かAT(オートマチック)方式かによっても費用が変わることがあります。
各教習所や免許の種類によって異なる価格設定を考慮し、最適な選択を行うことが重要です。
一般的な相場
MT(普通自動車免許あり) | 8〜10万円 |
MT(普通自動車免許なし) | 15〜18万円 |
AT(普通自動車免許あり) | 7〜9万円 |
AT(普通自動車免許なし) | 14〜17万円 |
教習所の卒業試験に合格した後、免許を取得するための試験を受験する際にかかる費用は以下の通りです。
試験手数料 | 1,750円 |
免許交付手数料 | 2,050円 |
合計 | 3,800円 |
ここで学科試験に不合格となった場合、次回受験する際には受験回数ごとに試験手数料の1,750円が必要となります。このため、受験回数に注意を払いましょう。
なお、普通自動車免許を保有している方は学科試験が免除されますので、この点も確認しておくことが大切です。
追加費用に関して

技能講習中に、教習担当者が再講習が必要と判断した場合、追加の講習を受けることが要求されるケースがあります。
この場合、1回の講習コマにつき数千円の費用が発生することがあります。
また、卒業検定に合格できなかった場合も、追加の卒業検定料が必要になることがありますので、これらの費用も予め考慮しておくことが大切です。
バイク免許取得の過程で、必要な用具を購入する必要が出てくることがあります。
ヘルメットや手袋などは教習で使う為、購入が必要です。
これらの費用は免許取得費用に加算されることがあるため、事前にどの用具が必要かや費用について確認しておくことが重要です。
まとめ:原付二種免許の魅力と取得のポイント

原付二種免許について、魅力的なポイントと取得に関するポイントをおさらいしましょう。
便利な125ccエンジンで広範囲の移動が可能
原付二種免許は、125ccのエンジンを搭載したバイクを運転できる免許です。この排気量増加により、街から郊外まで広範な地域で自在な移動が実現します。自由なバイクライフが待っています。
速度の違いで新たな体験が
原付一種との大きな違いは、法定速度です。原付二種は60km/hまで走行可能なため、通勤やお出かけがよりスムーズに。流れに合わせた快適な走行を楽しめます。
経済性と利便性のバランス
原付一種との大きな違いは、法定速度です。原付二種は60km/hまで走行可能なため、通勤やお出かけがよりスムーズに。流れに合わせた快適な走行を楽しめます。ただし、高速道路への利用はできないため、用途に応じて使い分けることが大切です。
最後に、他のバイクの免許の取得を考えている人は次の記事を参考にしてみてください。
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