古いバイクや車に搭載されていた2ストロークエンジン。
昔の原付スクーターなどは、ほとんど2ストエンジンが搭載されていました。
現在は環境問題等から2ストは減ってきましたが、今でも魅力あるエンジンだと思います。
今回の記事では、実際にどういう構造なのか? これらの疑問を解消しつつ分かりやすく解説していきたいと思います。
2ストロークエンジンとは?
2サイクルエンジン、または2ストロークエンジン)と呼ばれるエンジンとは、その名のとおり2行程(ピストン1往復)で一連の流れを終えるエンジンです。
2ストは吸気と圧縮、爆発と排気を同時に行います。
これだけだと分かりづらいと思うから画像や動画で詳しく解説していくよ。
まずは、このGIF動画をよく見て感覚的に覚えよう。
上の画像を見ながら注目
- 吸気 圧縮
- 爆発 排気
この2工程が1スパンで繰り返されて行われている。
吸気 圧縮工程
シリンダー/燃焼室では混合気が圧縮されているのと同時に、ピストン下側のクランクケースを含む空間は負圧(マイナス圧)になり、すると吸気ポートに設けられたリードバルブが開いてキャブレター(インジェクション)からの混合気を吸い込む。
膨張 着火
上死点付近でスパークプラグで着火!!
そのとき腰下では、すでにリードバルブが閉じて混合気で満たされているクランクケース内で圧縮が始まっている。当然、掃気ポートも排気ポートも閉じている。
排気 圧縮工程
ピストンが下死点に達しようとする時、排気ポートがどんどん開き初め、燃焼を終えて行き場を失った排ガスはポートが開くと同時に勢いよくシリンダーの外へ流出する。
腰下では圧縮される混合気が掃気ポートが開くのを待ち受けている状態にある。
掃気
掃気というのは、出力と効率を得るためにシリンダー内の排ガスを極力追い出し、新気を充填することを指す。
排ガスを追い出すための排気ポートはピストン壁面で開閉する構造。
上の図は下死点からピストンが上昇し始める状態で、排気ポートは全開の状態。
同時に掃気ポートも全開の状態にあり、「燃焼を終えて外へ出たがっている排ガス」と「クランクケース内で圧縮されやっと掃気ポートという出口を見つけた混合気」が勢いよくシリンダー内で交換されている。
動画で分かる2ストロークエンジン
最後に動画を見て理解しよう。
これを見ればあなたも完璧。
まとめ
自分は個人的に2ストロークエンジンがめちゃくちゃ好きです。
元々小排気量バイクが好きなので、小排気量からのパワーを絞り出してる感じが堪らないww
きっとこの気持ちわかる人いますよね!!
今は亡き2ストバイク。もしも所持中の方は大切にしましょう。