ボルトが折れてしまうその前に!
私が整備士だった頃、それはそれは数々のお車を触ってきました(早速偉そう。。。)。
言い方は悪いかもしれませんが、自動車は鉄の塊だと言っても過言ではないと思っています。
無数の金属パーツが合わさって、1台のお車になりますよね。
それはプラモデルのようにパチンパチンと爪で留まっている訳ではなく、そのほとんどは、ボルトやナットでパーツとパーツをつなぎ止めています。
そんなボルトやナットの最大の天敵、そう「錆(サビ)」です。
私が住む地域では、特に長期間海岸沿いで乗られているお車がいちばん錆の進行が早いです。
海水や潮風が金属を痛めてしまうのです。
もちろん海岸沿いでなくとも、外を走るのですから、いずれ必ず錆びます。
でも嫌ですよね。
「そろそろ錆や劣化が目立ってきたから、このパーツを交換しよう!(ストラット廻り)」
そう思っていざ取り付けボルト外そうとしても、、、
「う、動かない。。。」
そうなんです。
パーツの錆が目立ちだした頃には、ボルトやナットも既に錆びていることが多いです。
ネジ山の隙間に水等が入り込み、そのままネジ山の隙間に溜まってしまうのです。
しかし、今回ばかりは「5-56」では歯が立ちませんでした。
「5-56」は、潤滑剤でとても有名ですよね。とても優秀ですがこの時はダメでした。。。
「ガスで炙れば外れそうだが、面倒だな~」
そんな時に上司が
「おい!これを使ってみろ!」
と貸してくれたのが。
「DJ(ドライブジョイ)※ ハイルーセンEVO」でした。
※DJ(ドライブジョイ)
トヨタの純正パーツ等もリリースしているブランドです。信頼性バッチリ。
きめ細かな泡が隙間に浸透
「ありがとうございます!なんだか名前もカッコイイー」
上司から本品を手にとった私は、早速ターゲットのボルトにぶっかけました。
するとノズル先から出てきたものは、ムース状になった潤滑剤でした。
泡は隙間に染み込みやすいのです。
1時間(昼休み)の間、浸透させるため寝かしておきました。
1時間後、なかなかの固着でしたが確かな手応えがあり、見事ボルトを外す事ができました。
それ以降、従来の潤滑剤でも無理な場合は本品を使っていました。
そしてその後、本品の能力が会社にも認めてもらえたので、会社負担で常に工場にストックしてもらえるようになりました。(いつもはケチなのに笑)
最後に
錆はボルトやナットは愚か、もはやお車の天敵です。
整備士にとっても宿敵です。
カカ○ットで言うなら、それはまるでフ○ーザ。。。
錆は悪です。
特にボルトやナットの錆には、数えきれない程苦戦してきました。
そして本品にもたくさん助けてもらいました。(もちろん5-56にも。)
確かに限界はあります。
マフラー等の場合は、本品を使用しても外れない事が多いです。
そうなったらガスで炙ってください。。。。笑
普段ご自身でお車を触られる方なら、錆びる前に何かしら対策等されるかと思います。
なので、使う頻度は少ないかもしれませんが、1本持っておくと心強いかと思います。