外を歩いていたりすると、「キュルキュルキュルー!」といった音を立てながら走り去る 車を見かけること、たまにありませんか?
でかいネズミでも入っているのか?といった音で、非常に気になる音です。
経験上、その音の9割以上がファンベルトやクーラーベルトによる「ベルト鳴き」です。
交換後の走行距離にも左右されますか、交換してから3年以上が経過してこの様な音が発生したなら、再度交換になるケースが多いです
(車種にもよります。もっと短い場もあります)
そんな時、ご自身でベルト交換をされる猛者にオススメする工具が
"MAC TOOLS"の『貫通型プライバー』です。
圧倒的な使い心地と高いクオリティ
自動車整備士をやっていた時、5年目ぐらいまでは"タイヤレバー"と呼ばれる棒状の工具を使っていました。
これを使って、先端をオルタネーター等の隙間に突っ込み、グーっと力を加えてベルトの張り(テンション)を出していました。
ですが、このタイヤレバーが意外としなります。。。
「もうちょっとでいい感じのテンションなのに!」
というところで、
タイヤレバーがフレーム等の障害物に当たって、たまに滑ったりしてイライラは頂点に達しておりました。
そんな時に先輩が、これを使え。と貸してくれたのが本品です。
"MAC TOOLS"の『貫通型プライバー』
これまで使ったことのある安いプライバーは、釣竿かというぐらいしなりました(大げさ)。
なので本品に対しても期待はしていませんでしが、本品は全然しなりませんでした笑
流石マック。
次に、加えた力をロスすることなく伝わる感覚があります。
長さの問題もあるかと思いますが、やはり安価なものやタイヤレバーとは使い心地が違いました。
本品も先端にカーブが掛かっています。
これがテンショナーとなるオルタネーターやA/Cコンプレッサーにしっかり引っかかってくれて、テンションの調整中にズルっと滑る心配を軽減してくれています。
プライバー先端のカーブのありがたみが初めてわかりました(これまでのはしなりまくっていたので気付かなかった)
そして私も完全に本品が欲しくなり、少々値は張りましたがゲット致しました。
長さは4種類あって、いちばん長いタイプのものです。
本品は貫通タイプです。グリップの後部からハンマーで叩けるのは嬉しいポイントです。
他にも、ロア・アーム・ボールジョイント・ブーツの交換をする際にも大活躍しました。
このボール・ジョイントとストラットとの♂♀が固着することが多い中、全体重をかけてほぼ毎日ガッツリ使っておりました。
ですが曲がったり欠けたりする気配は皆無。
最後に
注意点なのですが、全ての車種のベルト交換に本品が使える訳ではございません。
ベルト交換に本品の様な工具が必要のない車種もあります。
また、今となってはアイドリングストップ車や、ハイブリッド車が当たり前になってきていますね。
それに伴い、エンジン周りの構造も徐々に変化しております。
EV車もチラホラ。
ファンベルト等の張りは、車種ごとに数値(あんまり宛にしていなかった笑)が設定されてたかと思いますが、皆経験での感覚でやっていました。
ですが、中にはデリケートで測定器を用いて張り調整をしなければならない車種もあります。
プリウスなんてベルトそのものがありません笑
とは言いつつも、ベルト交換は用途の一例です。
使い道は様々です。
とても硬い金属でできているので、固く閉ざされた隙間をこじ開けるときにはもってこいです。そう簡単には壊れません。
当時、私はバラ売りされているものから1本買いましたが、2022年3月現在MAC TOOLSのホームページではショートからロングの4本セットしか見当たりませんでした。
セットで買うと、なかなかゴージャスな金額です笑
単品で欲しい場合はMAC TOOLSを取り扱っているツールショップに問い合わせてみた方がいいかもしれないです。
用途によって使いたい長さも違いますよね。