トヨタ クラウンといえば誰もが知る日本が誇る高級セダンで、その登場は1955年です。実に67年の歴史を持つ超老舗ブランドであり、モデルは15代にもおよびます。「いつかはクラウン」というキャッチコピーがあったように、誰しもがあこがれるセダンでありますが2018年に登場した15代目からはや4年が過ぎ、次のモデルのうわさが飛び交っているなか、新型はセダンではなくなるという情報が飛び交っています。そこで今回は新型クラウンの情報についてまとめていきます。
SUVになったらどのような外観になるの?予想CGを入手
新型クラウン = クラウンSUV のエクステリアは、ランドクルーザーやRAV4など背の高いSUVではなく、セダンタイプの派生モデルとして、ワゴンに近いクロスオーバースタイルとして登場する可能性が高いようです。
上の画像はクラウンSUVの予想CG画像となっています。メルセデスベンツのCクラスやEクラスにラインナップされているオールテレインやアウディのオールロードクワトロようなクロスオーバーSUV にサルーンの要素が取りこまれている。フェンダーやアンダーガードでサルーンとは一味違ったSUVらしさを演出する。ヘッドライトの形状はトヨタのEVラインナップで多く採用されているコの字の形状を取り入れている。
クラウンがSUVにと聞いてとてもショックを受ける方々が多くいるだろうが、この予想CGを見ればショックが少なくなるのではないでしょうか。クラウンの上品さを残しつつも無骨なSUVらしさも垣間見え、遊び心あふれる大人が乗るのにピッタリなエクステリアになると思います。
パワートレインはどのように変わる?
現行の15代目クラウンのパワートレインは2.0リットル直列4気筒ターボエンジン、2.5リットル直列4気筒エンジン+電気モーターのハイブリッド、3.5リットルV型6気筒エンジン+電気モーターのハイブリッドの全3種のラインナップがある。また、駆動方式はFR及びFRベースの4WDが用意されている。
このパワートレインと駆動方式はどのように変わるのだろうか。新型クラウンのパワートレインはセダン同様、2.5リットル直列4気筒エンジン+電気モーターのハイブリッドをアップデートすることが予想されている。ただ一方で、3.5リットルV型6気筒エンジン+電気モーターのハイブリッドは消滅するのではないかと考えられている。また、2.0リットル直列4気筒ターボエンジンは排気量を変更し2.4リットル直列4気筒ターボエンジンが搭載との噂です。
参考情報として新型クラウンの予想パワートレインスペックと現行クラウンのパワートレインスペックを載せておきます。
<新型クラウン>
・2.4リットル直列4気筒ターボエンジン
出力:279ps
トルク:43.8kgf・m
・2.5リットル直列4気筒エンジン+電気モーター
エンジン出力:190ps
エンジントルク:24.8kgf・m
フロントモーター出力:182ps
フロントモータートルク:27.5kgf・m
リアモーター出力:54ps
リアモータートルク:12.3kgf・m
<現行クラウン>
・2.0リットル直列4気筒ターボエンジン
出力:245ps
トルク:35.7kgf・m
・2.5リットル直列4気筒エンジン+電気モーター
エンジン出力:184ps
エンジントルク:22.5kgf・m
モーター出力:143ps
モータートルク:30.6kgf・m
・3.5リットルV型6気筒エンジン+電気モーター
エンジン出力:299ps
エンジントルク:36.3kgf・m
モーター出力:180ps
モータートルク:30.6kgf・m
駆動方式は全車4WDに変更か!?
現行クラウンは上述の通りFRと4WDを採用しているが、プラットフォームはTNGA-Lを使用している。TNGAというのはToyota New Global Architectureの略でトヨタ自動車が開発した、新プラットフォームを基幹とし商品力の飛躍的向上と原価低減を同時に達成するための車両作りのシステムの総称です。このラグジュアリー(Luxury)版がTNGA-Lプラットフォームになっています。このプラットフォームは基本的にFRベースの車に採用されていますが、新型クラウンではこのプラットフォームは採用されないとの噂です。
FRベースのプラットフォームを採用しないということは必然的にFFベースになりますが、おそらく「クラウン」の冠をかぶっているため走行性能には譲れないものがあるはずなので、全車FFベースの4WDへと変わるのではないでしょうか。
新設の2.4リットル直列4気筒ターボエンジン採用モデルではFFベースの電制メカニカル4WD仕様、2.5リットル直列4気筒エンジン+電気モーターのハイブリッドモデルでは後輪をモーター駆動にさせるE-Four仕様の見込みです。
E-Fourというのはトヨタが採用している電気式4WDのことで、「回転数」「制動」「タイヤのスリップ」「停止・走行」などの状態をセンサーで感知し、コンピューターで駆動を制御する仕組みとなっています。さまざまな走行状態に応じて、FF走行状態から4WD走行状態まで自動的に制御し、安定した操縦性・走行の安定性および燃費の向上に寄与します。
トルク配分は、発進時は常に、フロント80:リヤ20で発進し、坂路を検知すると更に必要な分だけトルクを上げます。(最大 40:60)
新型クラウンでは長年継承してきたFRでなくなる見込みですが、最先端の技術を取り込むことで燃費性能の向上だけでなく走行性能も向上することが期待されます。
充実の内装・安全性能などの装備を搭載!
内装や安全性能の搭載について気になるところですが、誰しもが憧れる高級車クラウン。内装については言うまでもなく豪華になるでしょう。MIRAIで採用されているディスプレイオーディオを一体化させたインパネデザインが採用され、メーターには大型のフルデジタルメーターが採用される可能性が高いようです。
<参考画像>MIRAIのインパネ回り
トヨタ車は世界でも非常に評判が良いのはご存じでしょうが、実は安全装備に関しては意識が低いのが事実です。現行クラウンではToyota Safety Senseが全車標準搭載されたものの、車線変更時に接近する車両を検知し、警報を発するブラインドスポットモニターや、後退時に接近する車両や歩行者を検知し自動ブレーキをかけるリヤクロストラフィックオートブレーキなどが一部の車種にオプション設定となったままでした。しかし、新型クラウンでは現行モデルよりも機能を高め、ブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックオートブレーキ機能が搭載された次世代「Toyota Safety Sense」を採用するでしょう。
また、他の装備としてはデジタルキーが採用されるようです。どのような機能かというと、スマートフォンに専用のアプリケーションをインストールすることで、この機能を有する車両に対してスマートフォンをデジタルキーとして使用することが可能になります。スマートフォンを携帯していれば画面操作なしでロック、アンロック、エンジンスタートができ、所有するデジタルキーに対応した車が複数ある場合でも1台のスマートフォンだけで操作できます。スマートフォン間でデジタルキーの受け渡しが可能なため、家族や友人間で離れた場所での車両の貸し借りも容易に行うことができるようになるのです。
まとめ
今回は新型クラウンについての情報をまとめてきました。
SUVになるとの噂が濃厚ですが、セダンタイプも続投かなどまだまだ情報が錯綜しています。いずれにせよ世界の自動車会社を牽引するトヨタのフラッグシップモデルであるクラウンですので、極上の一台となることは間違いないです。走りだけでなく燃費性能も両立した高級車となるのではないでしょうか。
FRベースの車両が少なくなっていくのが悲しいので、SUVもセダンタイプも出しますと発表してくれることを心待ちにしながら、新たな情報が出ましたらまとめていきたいと思います。