ある時、我が家のスズキのZZの後輪ロックしてしまった。
色々見ていると、セルを回すと一緒に後輪タイヤも回ってしまう状態・・・
「クラッチが切れていないじゃん」
最初はブレーキ周りも疑ったが駆動系がエンジンと直結状態。
単純にクラッチが切れていない・・
バラシて見ると衝撃の事実が!!
詳しく解説していく
クランクケースの外し方
ここは工具さえあれば誰でも分解できる簡単なポイント。
まずは、クランクケース周りのボルトを外していく。
我が家のZZはなぜが六角ボルトに変更されていたので使う工具が多少異なる。
ポイント
外したボルトの位置は覚えておきましょう。
車種によっては異なるが、2.3本は長さが違うのがよく含まれております。
うちはインパクトドライバーがあるのでサクッと外すことが可能でした。
一台あると本当に便利です。
弱点があるとすればバッテリーの値段の高さぐらいかな??
正直そこは互換品という選択肢も個人的にはありだと思っています。
まぁ、職人やプロの人達はしっかりとしたものを買いましょう!!
クラッチのアウターカバーの分解
クランクケースを外せたら次は、クラッチのアウターを外していきます。
うちはエアーインパクトレンチがあるので、一発で外すことができました。
持っていない人は、供回り防止のため特殊工具が必要になります。
ちなみに真ん中のセンターナットサイズは14ミリです。
この工具でしっかり回り止めをしてセンターナットを緩めましょう。
クラッチアウターカバーを外すとクラッチ本体が見えてきます。
引き抜けば取れるのですが、ベルトが引っかかっている状態なので、センタースプリングを手で抑えながら引き抜きます。
この工程は結構コツがいるので、やってみて慣れてみてください。
クラッチ交換
こちらが外したものになります。
原付スクーターのよくある遠心クラッチです。
ここまではリアタイヤがロックした原因がわかりませんでした。
しかし色々点検や観察してみると発覚!!!
原因はここでした。
ここのセンターナットが緩んでいて、クラッチが少しだけ外側に飛び出していました。
外側に飛び出して、クラッチ外側の凸がアウターの穴に引っかかって常にエンジン直結状態に.....
言葉では難しいと思うので画像を見てもらったほうが早いと思います。
組み上げると、ここの赤丸の部分が引っかかっております。
たしかにこれではクラッチの意味が成してはない。。。
とりあえず、センターナットを締め直して完了にはなるのですが、ここまで分解したのでせっかくなのでクラッチ交換します。
クラッチ交換のやり方
まずセンターナットを緩めます。
注意:ここのナットを緩めると勢いよくスプリングの力でクラッチが外れるので、注意してください。最悪本当にケガします。
原付ぐらいでしたら足で踏みつぶしながらセンターナットを外すことが可能です。
しかし自身がない人は特殊工具の使用もおすすめします。
特殊工具があると作業性がとても上がるので、できれば購入しましょう。
あと、ここのセンターナットのサイズは結構特殊サイズで34ミリです。
必要な工具もピックアップしておきます。
アドレスV110用のクラッチ流用
スズキ ZZ用のクラッチをそのまま使ってもいいのですが、ここは流用チューンします。
てかZZって駆動系はレッツとかとほぼ同じなのにホイールが大きくてここが駆動系にすごく負荷が掛かっています。
そこで、アドレスV100用クラッチが流用効くので交換をおすすめします。
見比べると、わかります。
アドレスV100用のやつは接地面が3つ、スプリングの数も増えています。
この流量チューンは定番なので覚えておきましょう。
ポイント
ちなみにクラッチの種類も凹凸タイプと平面タイプの2種類あります。
ZZは凹凸タイプです。
間違えないように準備しておきましょう。
クラッチの組み立て
あとは逆の手順で組み立てていくだけです。
ここのナットを締め付けるのが少し難しいですが、足で踏みつけながら締めるか特殊工具使って締めれば問題ありません。
一応トルク管理しておきます。
今回緩んで不具合出てますし・・・
トルク値はとりあえず40~50キロぐらいで締めておきました。
サービスマニュアルがあればいいのですか、そんなものは持ってない・・・
あとは逆の手順で組み立てれば完了です。
できれば組付けるときにこういうところはパーツクリーナーで洗浄しておきましょう。
まとめ
今回スズキZZの後輪がロックしたということで、原因の究明とクラッチ交換を行いしました。
原付の排気量ぐらいでしたらやってみると簡単です。
遠心クラッチも消耗品なので、定期的に交換する部品を推奨!
車バイク系は日々のメンテナンスが非常に重要、ZZは2スト車だが、4ストスクーターなどはオイル交換も定期的に行い、さらに燃料添加剤投入でカーボン噛みも防げると個人的には思っている。
クラッチ交換したいと思っている人は記事内容と工具を参考にして是非チャレンジしてね。